25歳からのピアノ再開ブログ

久々にピアノを練習します(ピアノ歴:2000.6~2003.11, 2019.5~現在)

ピアノ練習記録#11

かなり久しぶりの投稿です。

6/19のレッスンについてのメモです。
3週間ぶりのレッスンでした。期間が空いてサボってしまいました。

課題曲は以下です。

・ハノン17番、(39番、41番、45番)
・インヴェンション2番
ソナチネ3番1楽章

ハノン17番

合格でした。ハノンを始めたての頃は全然指が動かず苦労させられましたが、もう苦しまずに弾けるようになりました。
次は18番です!

インヴェンション2番

合格でした。...が、あまり満足できる演奏はできませんでした。
指摘された点は以下です。

☑反行するところ(写真最後の小節)は、奥行きを持って広がりをみせるように弾くこと

先生には言われませんでしたが、個人的にはトリルが下手なせいで表現できてない部分が多すぎると思っています。特に左手のトリルが重い・・・
演奏録音も載せておきます。

f:id:ewm0t0kc:20210625045731j:plain
インヴェンション2番の反行部

soundcloud.com

次の課題曲は3番か6番から選んでとのことです。多分6番にします。

ソナチネ3番1楽章

合格できませんでした。
練習サボったせいで何も成長してないので書くことありません。

その他

9月の演奏会で弾く曲、先生からは「ミニョーネ12の街角のワルツ 第3番」を勧められました。

ミニョーネさん、誰だ・・・?となったのでググってみたところ、「ブラジル出身(ただし親はイタリア移民)」の「かなり最近の人」ということがわかりました。

フランシスコ・パウロ・ミニョーネ(Francisco Paulo Mignone、1897年9月3日 - 1986年2月2日)はブラジル・クラシック音楽を代表する作曲家。(wikipediaより)

ミニョーネの曲、どこかロマン派っぽい感じがしませんか?
そしてヨーロッパに対する憧れの感情のようなものも想起させられます。
頑張って当時のブラジルの時代背景を調べてみると、よい論文が見つかりました。
この論文から2つ引用します。

ブラジル独自の優生学である「白人化」である。ブラジルの学者は,「遺伝的な欠陥は,1 世代のうちに克服できる」とし,黒人と混血人は劣等であるという認識を再確認しながらも,生殖能力に優れ,遺伝的にも優位にある白人と非白人が人種混淆することで,黒人の要素は消去され,最終的に,ほとんど白人のブラジル人が生み出されるとされた。

(引用) 伊藤秋仁 ブラジルにおける人種意識の変遷 p46
https://www.kufs.ac.jp/ielak/pdf/kiyou10_03.pdf

移民による白人人口の急増が「白人化」の背景に見られたが,「望ましい」とされたヨーロッパ人移民は,1920 年代には著しく減少し,東欧や中近東からの移民も増加した。また,1908 年に始まった日本人移民が,1920 年代から 1930 年代にかけて急増すると,優生学的見地から,日本人移民を制限すべきであるとの声が挙がった。
1929 年,第 1 回ブラジル優生学会議が開催され,ブラジルへの日本人の移住の制限とアフリカ系北アメリカ人の導入が議論された。反人種差別主義者でコロンビア大学教授であったフランツ・ボアズの薫陶を受けた同会議の議長エドガル・ロケッテ=ピントは,優生学と人種を結びつけることに強硬に反対し,人種混淆は退化的でなく正常であると主張した。また出席者の一人である優生学者のフェルナンド・マガリャンエスは,ブラジル人のほとんどが何らかの混血人であることを想起させた。同会議では,最終的に,人種的な移入制限は多数決により否決された。ロケッテ=ピントによれば「標のない道に踏み出すのに恐れるのにも似た,現実的な自信の欠如」のような感覚を抱きながらも,ブラジルは,合衆国やドイツのような人種差別を行う国々とは一線を画すようになった。

(引用) 伊藤秋仁 ブラジルにおける人種意識の変遷 p47
https://www.kufs.ac.jp/ielak/pdf/kiyou10_03.pdf

これによると、ブラジル人のほとんどが混血であり、白人に対して強いコンプレックスがあったことがわかります。
ミニョーネの曲にはそういった、混血が進んだ国であるブラジル特有の文化や複雑な感情──憧れや憂いなど──が表現されているのではないかと思いました。

以上です。